冬のデナリ
Date:10/2021
Client:栗秋正寿さま
連載24日目です。今回は、まさに文中に記載の衝撃的な航空写真を描きました。
このエッセイが始まる7ヶ月前、なんと2月の中旬から、栗秋さんは 草稿を5本書き上げるごとに、メールに添付して お送りくださっていました。(この準備の良さについて、西日本の担当記者さんも記事も記されています。リンクはこちら)
今回の『冬のデナリ』をお送りいただいた 2日後に再び届いた栗秋さんからのメールには、私への労りのメッセージが記されていました。
「イラストをイメージされる杣本さんにとって衝撃的で酷だったかもしれません。
もし不快な思いをさせてしまっていたら、本当にすみません。」と。
なんと心優しい方だろうと、長いお付き合いながら、改めて感動を覚えました。
過酷な登山を物ともしない 屈強な心身にこそ、優しさは宿るのだなぁと。
やはり 私にとって、エッセイの内容は 衝撃的でした。
しかしながら、それは 過酷な冬山で 当然 起こり得ること。
文中に“衝撃的な航空写真”とあれば、当然 読者の方もそれを見てみたくなるはずです。
彼に、「その本をお持ちならば、画像を送ってください」とお願いしました。
すると送られてきたものは、イラスト同様、あたかも パウダースノーを楽しむ子どもが 寝っ転がっているかのような3つの遺体が 写ったものでした。
「えっ この3人が もう息をしていないなんて・・・」
そうお思いでしょうが、そうなんです。
西日本新聞のHPへのリンクはこちら。