ビバーク
Client:栗秋正寿さま
連載47日目です。残すところあと3回。今回はビバーク(予定外の露営)を余儀なくされ、雪洞堀りの最中に見たアンカレジの夜景を描きました。
こんな危機的な状況に、写真撮影などしているはずがなかろうと思いつつも、想像に苦しみ
栗秋さんご本人に
「山から見た アンカレジの夜景なんて 写真はないですよね?」
とお尋ねしたところ、当然のことながら、ありませんでした。
だけど、ご親切にも、彼からの返事はこうでした。
「記憶をたどって……一番近いイメージが……宇宙からのものでした。
宇宙とアラスカ山脈では高度が異なりますが、下記のサイトの19番目の写真(NASA)です。
アンカレジの夜景ーーー人々のいとなみ と、酷寒にブリザード、暗闇に孤独ーーー生き抜くための雪洞掘り……なんだか別の惑星にいるような気持ちでした」
と。
写真を拝見し、そこから想像にて高度を下げました。
カラーならば、「オレンジ色の光」が表現できたのですが、叶わずモノクロの掲載となりました。
しかしながら、寛大な栗秋さんは
「白黒版のアンカレジの夜景、濃淡の調整が絶妙ですね。
夕方、カラー版を拝見するのも楽しみにしております!」
とのご感想をお寄せくださいました。
西日本新聞のリンクはこちら。